私は現在在籍するプラントグループで集荷営業をしています。“形あるものなら何でも運んでみせます”というのが日之出の技術であり“ウリ”ですから、扱う貨物は多岐にわたります。私が担当するお客様は日本の商社やメーカー、世界各地のForwarderなどと幅広く、変電施設用変圧器(Transformer)や発電機(Generator)、LNG Plant用の反応炉(Reactor)などの機器類や海底ケーブル等々を主に扱っています。(長尺貨物や重量貨物などコンテナ化出来ない貨物の総称としてプラント貨物と呼んでいます。)
プラント/重量物輸送は海運業界の中でも独特な世界です。貨物毎にその重量・寸法・特徴が異なりますし、嵩高で長尺な上、重心位置が偏っていたり、吊れる場所が限られていたりと、積み/揚げ/固縛/安全輸送には高度な知識と技術が必要とされます。技術面はもちろん海技者の専門ですが、運賃見積もりの際には吊り方・使用スペースの検討が必要ですのでその為の貨物情報をお客様にお聞きしたり、技術面で説明したりすることがありますから、営業であっても基礎となる知識を持ち合わせている必要があります。 通常、船会社の営業担当者はオペレーション(運航管理)を2~3年経験した後に配属されることが多く、私も3年間みっちりオペレーションで経験を積み知識を身に付けてきたはずが、まだまだ不十分さを感じますので勉強の毎日です。 日之出はビジネス規模に比して社員数が少ないです。そのため入社4年目の私ですら大小様々な案件を担当しており、中には1件あたり数万トンを輸送する案件もあります。最終的には上長の判断を仰ぎますが、自分の案・意見・資料が商談の行方を左右することもありますので非常にやりがいを感じます。 その他に特徴としては実際の現場に立ち会うことが多く、出張の機会もたくさんあります。写真や図面だけでは貨物の特性や現場の空気までは分からず経験になりませんから、できるだけ実物を見て経験を積みます。実際に長さ50m以上の貨物や300TON以上の貨物が地面と水平に吊り揚げられている光景は美しく圧巻です!! 今までの出張先は、国内は各地の公共港はもちろん地方の小さな港や工場まで、海外は砂漠と海に囲まれたLNGプラント建設サイトから観光では絶対に行けない、最後はボートでしか辿り着けないような南国の奥地まで様々あります。
当社には乗船研修制度があり、船員の一員となって陸からは見えない作業の大変さを学び、運航担当では学べなかった経験を補完します。船は“人”で動いており、現場があるからこその我々であることを実感します。一方で、船を追いかけるように泳ぐイルカの群れ、満天の星空、怪しく光る夜光虫など、忘れることができない美しい景色は感動でした。そして何より、私が実際に積み地で立ち会ったプラント機器が現場で据え付いているのをお客様に見させて頂いた時は、一つの国を潤す仕事に立ち会えていることを実感し、スケールの大きさにさらなる感動を覚えました。 私は日之出で自分の世界が大きく広がりました。世界の様々な人々と触れ合って、逆に日本の良さも見えてきました。在来船・重量物船というツールを通して自分の世界を広げたい方、パイオニアとしてのプライドを持って仕事したい方、またとにかく元気で明るい方と一緒に、日之出で感動・躍動できるスケールの大きい海原を漕ぎだしていきませんか?エントリーお待ちしています。